子供新聞を読むとどんな効果があるのかな?
全部読まなくても効果があるって本当?
この記事では、文部科学省が行った検証データと共に、実際に朝日小学生新聞を2年購読して感じた子供新聞の効果についてご紹介します。
効果以前に、うちの子は本も読まないし新聞なんて興味ない気がする、、
そもそも子供新聞って、読書が好きだったり勉強が好きな子供が読むものなんじゃないの?
私も子供新聞を読んでいる子についてそんなイメージがありました。
でも実は子供新聞は、
- トピックごとの文章量は少なく読みやすくまとめられている
- 子供の興味を引くようイラストや写真が多く使われている
- ためになる学習マンガも多く掲載されている
ため、図鑑のような感覚で読んだり眺めたりしやすく、実は読書よりもハードルが低いんです^^

「 新聞は見出しを読むだけでも効果がある 」
そんなわけないじゃん!と思われるかもしれませんが、これは本当です。
うちの息子(小2から朝日小学生新聞を2年購読中)は元々本を読むのも苦手意識がある子で、特に勉強が好きというわけでもありません(なんとか宿題はやるレベル)。
それでも子供新聞を毎日(短い時は1,2分)開くことで、たくさんの効果を実感しています。
この経験から、読まないかも?と心配するよりも、まずは新聞のある環境を作ってあげることが大事だったんだ!と気づき、この記事をかかせていただきました^^
後ほど我が家が実感した効果についてもご紹介していますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
読書に苦手意識!小学生の男の子がすらすら読んだおすすめの本』
『【ベテラン担任からの助言】新一年生「宿題しない問題」対処法』

もちろん子供新聞を喜んでいるといっても隅から隅まで読むわけではありませんが、必ず見出しをチェックし、気になった漫画やトピックを読む。
たったこれだけでも子供新聞の購読前と比べるとかなり興味の幅がひろがり、知識もついてきたと効果を実感しています。
新聞から得たワードがテレビから流れてくると、耳をダンボにして聞こうとする姿がみられたり(笑)
例えばそのワードは地名や国名だったり、生き物の名前だったりしますが、その「見たことがある」「聞いたことがある」というのが大事で、そこからどんどん興味がわいてくるんですね。
だから新聞を全部読まなくても、「見出し」「図表」「イラスト解説」部分を見るだけでも十分知識の種まきができるんです。
これは好奇心旺盛な幼少期特有のもの。後回しにしてこの時期を逃すのは本当にもったいないです!
では実際の研究データと経験を交えながら、子供新聞で得られる効果について詳しくご紹介します!
新聞を読むとテストの点が上がるってホント?文科省調べ
子供が新聞を読むか読まないかで学力に差が出ることはなんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、実際にどれほどの差がつくのかはご存知でしょうか?

上記は文部科学省「令和3年度全国学力・学習状況調査」の 調査結果を元に、新聞閲読習慣と実力テストの平均正解率の関係をグラフ化したものです。
その結果、算数・国語の両方で、新聞を「ほぼ毎日読む」子供たちの方が「ほとんど、全く読まない」子供たちに比べて約10ポイント以上も正解率が高いという驚きの結果に!
しかも、新聞を読む頻度が多いほど学力への効果が高いだけでなく、「月1~3回」読むだけでも効果がみられることもわかりました。
この約100万人を対象とした調査は毎年行われていて、毎年同じような結果が出ているよ。
新聞を読むことが国語だけでなく算数の学力UPにも繋がる、というのはどうやら疑いようもない事実のようです。
我が家も実感!池上彰さんも言及している新聞の効果
わかりやすいニュース解説でお馴染みの、池上彰さんも子供のころから新聞を読む習慣づけをおすすめしていることをご存知ですか?
下記書籍の中で、「新聞を読むことで読解力・語彙力・考える力・知識といった学力の基礎がしっかり身につき、その結果として学習効率がアップする」とおっしゃっています。
もちろん、一般の新聞だけでなく子供新聞もおすすめとのこと。
書籍の内容のうち、新聞を読む効果についてピックアップしてまとめると、次のようになります。
- 読解力が鍛えられる
- 考える力が鍛えられる
- 語彙力がアップする
- 知識が身につく
- 興味・好奇心が育まれる
- 想像力が育まれる
これら効果について我が家の体験談も交えてご紹介します。
子供新聞を読むことで得られる6つの効果(体験談あり)
子供新聞の効果①:読解力が鍛えられる

よく読解力を鍛えるには文章を沢山読むこと、「読書」が大切と言われます。
しかし、文章には大きく分けて「物語文」と「説明文」の2種類があり、この2つを読んで得られる読解力は性質が異なることをご存知でしょうか。
小説:行間(登場人物の気持ちなど)を読む力
説明文:書かれている文章そのものを理解する力
つまり、子供の読解力を伸ばすには物語文のような読み物だけでなく、説明文に触れる機会の両方を与えてあげることが重要なんです。
確かに、小説をよく読むけど国語は苦手って子聞いたことある!
とはいえ子供たちの身近にある本といえば「物語」が多く、説明文のような本は難しく子供から選んで読むことはほとんどないのではないでしょうか?
ではどうするか?
そこでおすすめしたいのが、ビジュアル的・文字数的・内容的にも子供が興味をもって読める、説明文が詰まった子供新聞なんです。
子供新聞は本とは違い、
- 1つのトピックが1分もあれば読めるほどの分量で読みやすい
- 子供にもわかる言葉でわかりやすくまとめられている
ため、本を読むよりはるかにハードルが低いんですよね。
つまり、普段から子供新聞に触れられる環境を作ることで、自然と説明文を読む力がプラスされた本物の読解力が鍛えられるというわけです。
読書を面倒臭がっていた息子ですが、子供新聞は一つ一つの記事のボリュームが少なくてすぐ読めるから、読みやすい!とのこと。
2年購読を続けた今では、活字に対する抵抗が減って本も前より良く読むようになりました!(←これは親もびっくりの効果)
読書が苦手なことから国語にも苦手意識があった息子が、今では国語が得意!というまでになりました♪
子供新聞の効果②:考える力が鍛えられる

子供新聞を読むと考える力が鍛えられる、といわれるのは何故だと思いますか?
それは、物事について考えるためにはある程度の知識が必要で、その知識(物事を考えるための引き出し)を増やしてくれるのが子供新聞だからです。
後述しますが、子供新聞を読むと自然と知識量がどんどん増えます。
知識がたくさんあるほどいろいろな視点から「考える」ことができるため、「新聞には考える力を鍛える効果がある」といわれているのです。
また、この「考える力」は「自分の意見をもつこと」にもつながっています。
子供が新聞を読んでいる姿を見かけたら、
〇〇ちゃんはどう思う?
と問いかけてみてください。
こうやって自分で考えるきっかけを作ってあげることも大事です。
もちろんその時は否定せずに子供の考えに共感し、自分の意見が言えたことをほめてあげましょう。
褒められることで、子供は考えることの楽しさを感じ意欲的に自分の意見を言えるようになっていきます。
小学校でも話に上がる「SDGs」。以前はそんな話もしなかった息子が、最近では新聞で読んだ知識を元に「SDGsってどういうことか知ってる?これもSDGsなんだよ!」と話すことが増えました。
知らないことについては話せないけど、知っていることなら話せる!(話したい!)といった感じで、新聞で得た知識のおかげで自分の目線から物事を話す機会が増えたと感じています。
考える力は知識の量にも比例すると実感しています^^
子供新聞の効果③:語彙力がアップする

ここでいう新聞を読むことで得られる「語彙力」とは、ただ知識として言葉を知っているということだけでなく、「知らない言葉の意味を推察する力」も含みます。
子供新聞ではニュースだけでなく様々な話題が取り上げられており、普段使わないような言葉や言い回しがたくさん使われています。
一般的な言葉や慣用句は新聞を読んでいれば何度も触れることになり、自然と知識として身に付いていきます。これは幼子がが話し言葉を覚えるのと同じ感覚ですね。
またそれだけでなく、新聞は扱う分野が幅広いため普段あまり使わない言葉にもたくさん出会うことができます。
しかも、新聞を読む習慣がつく頃には、だんだん知らない言葉の意味を前後の文脈から推察できるようになり、この「推察力」が「語彙」を増やすスピードを更に加速させることになります。
「新聞を読むと語彙が増える」効果は、知らない言葉を辞書引き学習するなどの+αの学習があってこそと思っていました。
でも違うんですね。新聞ならではの言い回しは自然と覚えるし、わからない言葉があってもニュアンスとしてはちゃんと理解していて親の方が驚くことが多いです。
これどういう意味?と聞いてくることもありますが、教えてあげるとすぐ覚えちゃうから驚きです。やはり文章の中で生きた言葉として読むと吸収も早いのだと感じます。
子供新聞の効果④:知識が身に付く

これは語彙力ともつながる話ですが、子供新聞では多種多様な話題が取り上げられており、子供たちが興味を持って楽しく読めるような工夫がされています。
目を引く大きな写真や漫画の中に、科学や古代文化、動物、昆虫、歴史など、知的好奇心を刺激する面白いテーマも多いよ♪
子供新聞ではニュースももちろん取り上げられていますが、メインは興味関心を広げるような知育的テーマが多いんですね。
だから子供は楽しく読めるし、頭に残り知識となる。
そこで興味のあるものしか読まなくても大丈夫です。
興味のわかない記事は見出しを確認するだけでも知識の幅を広げる効果があるのが新聞のすごいところ^^
この一度目にしたことがある、ということが後々大きな意味をもっていきます。
子供新聞の効果⑤:興味・好奇心が育まれる

新聞は本を読むのとちがって、見るものを子供自身が選べないのが大きなメリットです。
普段の読書ではどうしても自分の好きなものに偏ってしまい、興味はそこだけに集中してしまいがちです。
逆に子供新聞では自分からは絶対手に取らないであろう話題も自然と目に入ってきますよね?
そうして以外なところから興味の幅が広がったりするのが新聞の大きなメリットなんです。
新聞で一度出会ったワードは意味を十分に理解していなくても、普段の生活の中で子供たちのアンテナにかかりやすくなります。
例えば、新聞で「淡路島」という地名が出てくる記事を読んだとします。
すると、ニュースやテレビ番組などで流れてくる話の中から「淡路島」というワードに無意識に反応し、それに関する情報が耳に入りやすくなる、といった具合です。
淡路島って今テレビでやってたけど、島ってことはどうやって行くの?船?
確か橋が架かってたから、車で行けると思うよ。
え?橋あるの??何キロもあるよね??どうやって橋かけたんだろう、、、
こんな具合ですね。そこから橋の名前だったり実際の写真だったりをiPadで調べたりしていました^^
小学生頃は好奇心が強い時期ですので、そうやって一度興味をもつとどんどん知識を吸収していくんですよね。
多分、新聞で「淡路島」の文字を見ていなかったら、テレビから流れてきた「淡路島」の単語もさらっと聞き流していたと思います。
子供は何度も目にする(耳にする)と、自然と興味が湧くものなのかなと感じています^^
子供新聞の効果⑥:想像力が育まれる

新聞では日本国内だけでなく国外のニュースも多く取り上げています。
日本各地や外国のニュースを文章や写真でリアルタイムで知ることで、そこに住む人々の生活を想像したり、紛争のある地域の話題などでは戦争がいかに恐ろしいものであるかを想像することができます。
本を読むだけではわからない、この「今まさにこの世界で起こっている出来事」という認識が事実をよりリアルに想像する手助けとなるのです。
新聞では紛争から逃れるために日本にやってきた親子の記事がありました。どんな気持ちで日本で生活しているか、どんな支援を必要としているのか。
実際に同じこの時を生きている当事者の言葉は息子の心にも深く響いた様子で、学校で募集のあったユニセス募金に進んで協力する姿が見られました。
子供新聞は効果あり!まずは環境作りから始めましょう
この記事を読んで、日常的に新聞を読むことは子供の学力の向上に良い影響を与えることがおわかりいただけたと思います。
新聞を読むことによって得られる効果をもう一度おさらいすると、
- 読解力が鍛えられる
- 考える力が鍛えられる
- 語彙力がアップする
- 知識が身につく
- 興味・好奇心が育まれる
- 創造力が育まれる
博識で知られる池上彰さんも、下記書籍の中で新聞の効果について詳しく解説しています。
最初は4コマ漫画を読むだけ、写真に興味を持って見るだけでも効果がある、と。
4コマ漫画は読解力を、写真は想像力を養うことができるとのこと。
興味のある方はぜひ本書を読んでみてください!より楽しく興味を持って新聞を読めるようになるお話がたくさんありました^^
「子供は置かれた環境(主に学校と家庭)で、あらゆることから日々何かを吸収しようとしており、身の回りに何があるかで学びの量や質が変わってくる」
「新聞から得られる情報や知識は日々膨大で、後になって知識をつけようと新聞を読みだしても、早くから新聞を読む習慣がついている子に知識量ではなかなか追いつくことはできない。」
つまり、
「幼少期から新聞が手の届くところにある環境を作ってあげることが大事。」
引用:池上彰さん著書『小学生から「新聞」を読む子は大きく伸びる!』
これからの時代を生き抜く力として必須と言われる「読解力」や「考える力」。
新聞に早くから触れれば触れるほど、その元となる「語彙力」や「知識」は積み重なって大きなものとなります。
まずは新聞のある環境作りから始めてみてはいかがでしょうか^^
\ 楽しく新聞を読む習慣をつけたいなら /
\ 週1回からはじめるなら /
\ ニュースを読んでほしいなら /
以上、レッツあそまな!でした^^
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