普段本を読まない子供が興味をもってくれる本ってあるかな?
この記事では、「本嫌いでも読める本(興味を持てる本)」の選び方について、小学生ならではの裏技的方法をご紹介します!
絵本から児童書へとステップアップしていくと、いつの間にか「本嫌い」になる小学生は少なくありません。
それもそのはず、児童書では表紙の絵と題名で読む本を選ぶことが多いため、絵が少ないことで本の世界観をイメージできず楽しめなかったり、予想していたより難しい内容だったりと、当たりはずれがあるからです。
その点この記事でご紹介する方法では、あらかじめ子供の興味のある著者に注目して選ぶため、このような当たりはずれが起こりにくくなります。
子供が本に興味を持たなくて困っているという方は、ぜひ一度本記事でご紹介する"本嫌いでも読める本"の選び方を実践してみてください!

本嫌いでも読める本の選び方(小学生)
この記事でご紹介する、本嫌いの小学生でも興味をもって読める本の選び方は2つあります。
- 国語の授業で取扱った物語の著者の本を選ぶ
- 好きな絵本の児童書版や同作家の本を選ぶ
それぞれについて、実際にどうやって選ぶかやどんな本があるかをご紹介していきます。
国語の授業で取扱った著者の本を選ぶ
皆さんが小学生のころ、授業でやったお話の続きを読んでみたいと思ったことはありませんか?
私は続きを知りたい!と思ったことが何回もありました。
これからご紹介するのは、この心理を利用して読書嫌いの子供に本に興味を持たせる方法です。
国語の教科書に載っている有名な物語といえば、低学年では「スイミー」や「くじらぐも」、「お手紙」などがありますが、実は教科書のこれらのお話の最後には同著者の他の作品が紹介されています。

上記は「スイミー」のお話の最後を写したものです。
また、作品によっては"この本、読もう"と題して、表紙と共に紹介されているものもあります。

こういった話末にある同著者の紹介作品は授業でも紹介されることもあり、子供たちは興味津々!
授業で取り上げられているタイミングを狙って目につくところに置いておくだけでも、興味をもって手に取ってくれますよ♪
特におすすめなのが、「お手紙」の著者アーノルド=ローベルさんの作品のように一つのお話が短く、一冊にいくつかのお話が掲載されているタイプのもの。
教科書に掲載されている「お手紙」は上記「ふたりは ともだち」の中の1節になります。
どのお話も教科書に掲載されているくらいの長さで一つ一つが短く読みやすく、シリーズがいくつか出ているのもポイントです。
Amazon平均評価★★★★★(星4.8)
小学校の教科書に「おてがみ」っていうのがあって、いつも子供が音読してくれているのを聞いて、ぜひ他のシリーズも読んでみたい!って思いました。
子供も食い入るように真剣に読んでいました。本が苦手な子も、ところどころ挿絵もあって興味を引く内容となっています。
もっと、もっと、“アーノルド・ローベル (著), ”の本を読んでみたいと思いました。
子供にもせがまれていて、次はどれにしようか2人で相談中です!ほんとに良い一冊です!
引用元:「ふたりはきょうも」Amazonレビュー
がまくんとかえるくんのシリーズの他にもたくさんの有名(人気)作品があります↓
お気に入りの作者がみつかると、ちらっと「こんなのもあったよ」と紹介してあげるだけで「よんでみようかな?」と思わせることができます。
教科書にのってたこの本、どんな内容だろう?読んでみんなに教えてあげよう♪
みんなより先に読みたい!といった競争心?好奇心?が働くようで、普段は本嫌いなのかなと思うほど本を読まない子が自分から嬉しそうに読んでいました。
授業で取り組んだことで、事前にお話の世界観や難易度がわかっている分、読むハードルが下がっているのもよかったようです!
ねぇお母さん、この本学校にもっていってもいい?
この言葉からも教科書に載っている著者の本(紹介されている本)に子供たち(クラスメイト)が興味を示していることが覗えますね!
このように、教科書に掲載されているお話の続編や、同じ著者の作品などは「本嫌いでも読める本」としてとてもおすすめです。
好きな絵本の児童書版や同作家の児童書を選ぶ
児童書になると全く読まない、「読書嫌い!」といったお子さんでも、絵本の読み聞かせは好きだったという子は多いのではないでしょうか。
実は絵本作家さんの中には、絵本のシリーズで児童書版を出していたり、絵本と同じようなテイストの児童書を出版されている方がいらっしゃいます。
そういった場合は、絵本の世界観をそのままに児童書に発展しているような本を選ぶことで、興味を持って読んでくれます。
何人か児童書も書かれている絵本作家さんを紹介します。
『ぐりとぐら』シリーズ:中川李枝子さん
「ぐりとぐら」はとても有名な絵本ですが、著者の中川李枝子さんは教科書への書き下ろしで有名な「くじらぐも」や、児童書としてよく知られる『いやいやえん』の作者でもあります。
その他にもたくさんの児童書があり、下記作品は聞いたり見たりしたことのある方も多いのではないでしょうか?
Amazon平均評価★★★★(星4.3)
そうなんだ、子どもってこんなことを考えているんだ、と気づかせてくれる本です。
絵本をそろそろ卒業という時期。なかなかこれ!という本に会えないのですが、この本を含む「こどもとおかあさんのおはなし」シリーズは本当にうってつけです。
中川李枝子さん、山脇百合子さんの本というと「いやいやえん」「ぐりとぐら」が有名ですが、動物の親子が可愛いこのシリーズもイチオシです。
引用元:「こぎつねコンチ」Amazonレビュー
『ノラネコぐんだん』シリーズ:工藤ノリコさん
ノラネコぐんだんシリーズは絵本シリーズとしてご存じの方も多いとおもいます。
ゆるキャラのような絵のタッチがまた素敵ですよね!
この工藤ノリコさんの「ノラネコぐんだん」、実は児童書として書かれた作品があるはご存じでしょうか。
上記「ノラネコぐんだんと金色の魔法使い」は我が家の息子も喜んで読んでいたので、「ノラネコぐんだん」シリーズを好きなお子さんに"読書嫌いでも読める本"として特におすすめします。

Amazon平均評価★★★★(星4.4)
4年生男の子の夏休み読書感想文に選びました。
これまで読書感想文に選ぶ本は絵本ばかりでしたが、この本は最初に子供へ向けて長い読み物を読み切るためのメッセージが書いてあります!息子はその通りに読み進めて、楽しい〜楽しい〜となんと全部読んでしまいました!
びっくりです!!
工藤のりこさんの子供への愛情を感じ、親子共々一気にファンになりました。
他の本も読んでいきたいと思います。
引用元: 「ノラネコぐんだんと海の果ての怪物 」Amazonレビュー
"読書嫌いでも読める本"の中で、多くの子供たちの興味を引くのが「冒険もの」です。
テンポよく進む「ノラネコぐんだん」シリーズは、お子さんが話の続きを知りたくてどんどん読んでしまう仕掛けがあります。
ぜひ試読で著者の熱い想いを知っていただけたらと思います♪
『まゆとおに』シリーズ:富安陽子さん
「まゆとおに」シリーズは富安陽子さんの絵本ですが、ページ数・文字数も多いので児童書に抵抗があるお子さんはこちらのシリーズからボリュームのある本に慣れるのもおすすめです。
富安陽子さんの児童書はたくさんありますが、「やまんばあさん」シリーズは子供うけがよく笑えると人気のシリーズです。
Amazon平均評価★★★★★(星4.6)
9歳娘のお気に入り!
娘が図書館から借りて読み、おもしろかったので改めて購入しました。
もう何度も読んでいるはずなのに、読むたびにゲラゲラ大笑いしています。
何度も読んでも楽しめる本に出会えるのって、いいですよね。
引用元:「やまんばあさんの大運動会」Amazonレビュー
"本嫌いでも読める本"を選ぶ際は、こういったシリーズものを選ぶのもいいですね。
シリーズものは巻末に現在出ているシリーズが紹介しているものが多いので、次は同じシリーズのこれを読んでみたい!と、次の読書につながりやすいです。
『キャベツくん』シリーズ:長新太さん
有名な絵本「キャベツくんシリーズ」の著者、長新太さんも児童書を書かれています。
長新太さんの独特の世界観で描かれた著書は、クスっと笑えるお話がたくさんありますね^^
絵本ナビ平均評価★★★★★(星4.6)
児童書ですが、文字も大きく絵本のように読みやすい一冊でした。
長新太先生の本ということで、ユーモアたっぷり、あり得ない展開に大笑いできます。
ライオンのひげというテーマからこんなに面白いおはなしが産まれるなんて!と息子も大喜びしていました。
引用元:「ちょびひげライオン」絵本ナビレビュー
小学生におすすめの"本嫌いでも読める本"を探してみよう!
今回ご紹介した小学生ならではの"本嫌いでも読める本"の選び方をまとめると、次のようになります。
- 国語の授業で取扱った物語の著者の本を選ぶ
- 好きな絵本の児童書版や同作家の本を選ぶ
図書館や本屋さんで直観で本を選ぶと、どうしても思っていたのと違った!となり、本の序盤で挫折してしまう場合が多いのではないでしょうか。
その点この2つの方法なら、文体や世界観にも馴染みのある本を選ぶことができ、かつ教科書で取り組んだお話の続きのような本であれば、抵抗なく読み進めていけるはずです。
また、もし「読書」=「読解力をつけるため」と考えているなら、物語文の他に説明文と呼ばれる種類の文章もたくさん読む必要があります。
「読解力」をつけさせたい!といった理由で子供に読書をしてほしいなら、ぜひ下記記事も読んでみてください。

新聞といっても大人が読むものと違って、子供新聞であれば全ての漢字にフリガナが振られており、掲載される話題も子供の興味を引くもの中心の構成のため、我が家の小2息子でも楽しんで読んでいます^^
週1回の週刊であれば、550円からと手軽に購読できる点もおすすめです♪
以上、レッツあそまな!でした^^
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