子供の空間認識能力を鍛える遊びや玩具ってどんなのがあるかな?
この記事では、幼児教育においてもよく耳にするようになった「空間認識能力」についてて、
- 空間認識能力って何?低いとどうなる?
- 空間認識能力を幼少期に鍛える必要性って?
- 空間認識能力を鍛える声掛けはある?
- 空間認識能力を鍛える遊び&おもちゃを知りたい!
といったお悩みを解決すべく詳しく解説・紹介していきます。

今回取り上げる「空間認識能力」は、図形に強くなる等の学習面だけでなく、球技などのスポーツ面や方向感覚の向上、事故(危険)の回避など生活面においてもとても重要な能力です。
- 方向音痴(地図を読むのが苦手)
- 車の運転が苦手
- 球技が苦手
- よくつまずく
- よく人や物にぶつかる
- 絵をうまく描けない
子供だけでなく、大人でも上記に思い当たることのある方は多いのではないでしょうか?
かく言う私も方向音痴かつ車の運転が下手で、さらにはバレーボールなどの団体球技も苦手、、、なんとなく予想はしていましたが、完全に空間認識能力が低い人といえそうです。
こんな私ですから、子供たちも私と同じようになるのではないかと心配で空間認識能力についてかなり必死に調べました。
その結果、子供たちについてはそれほど心配しないで大丈夫、ということがわかりました。
なぜなら空間認識能力は、幼児期に意識して取り組むことで十分鍛えることができる能力だということがわかったからです。
空間認識能力を鍛えるって、具体的にはどうしたらいいの?
そこでこの記事では、まずは空間認識能力とはいったい何か?を深堀し、
その後この空間認識能力を鍛えるためにはどんな遊びや取組みが有効か、について幅広くご紹介します。
楽しく遊んで空間認識能力を鍛えることのできる玩具もたくさんご紹介していますので、あなたのお子さんが楽しめそうなものを探してみてくださいね。
日常生活の中で今回ご紹介する「空間認識能力を鍛える方法」を意識するだけで、近い将来お子さんの空間認識能力の伸びを実感できるようになるはずです。
空間認知能力とはどういったもの?

空間認識能力とは
まずはじめに、「空間認識能力」について正しく理解しましょう。
ウィキペディアでは次のように説明されています。
空間認識能力とは、物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと。
空間認知、空間識、空間知覚の能力。
引用元:ウィキペディアから抜粋
空間認識能力は空間認知能力や空間把握能力ともいわれますが、もう少し分かりやすい言葉に言い換えてみると、物体が存在する方向や形を瞬時に正確に認知する力のこと。
・ボールを相手の胸元に届くように投げる
・飛んできたボールをキャッチする
このようにキャッチボール一つとっても空間認識能力は使われていて、相手やボールとの距離感を瞬時に読み取って投げる、又はキャッチしています。
他にも2次元の地図を見て3次元の地形や構造を理解する力も典型的な空間認識能力です。
では、この空間認識能力が低いとどういったデメリットがあるのでしょうか?
空間認識能力が低い人の特徴(デメリット)
空間認識能力が低いと物体との距離感を瞬時につかめないために、事故に遭いやすいなど危険を伴うデメリットがあり注意が必要です。
例えば信号のない横断歩道を渡る際にも、車との距離感を正確につかめていないとどうなるでしょうか?
渡れる!と思ったのに意外と車が近くまで来ていて轢かれそうになる、なんてことに…。
我が子に置き換えて想像しただけでも恐ろしいですよね。
空間認識能力が低い人の特徴をまとめると、
- 方向音痴(地図を読むのが苦手)
- 車の運転が苦手
- 球技が苦手
- よくつまずく
- よく人や物にぶつかる
- 絵をうまく描けない
物体の絵を描く場合、3次元のものを2次元に落とし込んで描くわけなので、空間認識能力が低いと絵をうまく描くことはできません。
学校生活においては、体育で球技等のスポーツをする機会や絵を描く機会が多くあります。
空間認識能力が低いと体育や図工、生活(理科社会)の時間など、苦手と感じる時間が多くなり自己肯定感の低下を引き起こすこともあります。
なるべく苦手意識が付く前に、生活の中で意識して空間認識能力を伸ばすようにしたいですね。
空間認識能力を鍛えるメリット
幼児期に意識して空間認識能力を鍛えることで、上記デメリットを次のように変化させることができます。
- 迷子になりにくくなる
- 事故に遭いにくくなる
- 球技等のスポーツが上達する
- 絵がうまく描けるようになる
- 図形に強くなる
空間認識能力が低いことで生じていた困難が、空間認識能力を鍛えることで改善されていくイメージですね。
つまり、空間認識能力を鍛えることで勉強面だけでなく運動面や芸術面でも子供の可能性を広げることができるということ。
また危険回避という点でも空間認識能力は重要ということで、子供の安全面においても空間認識能力は必ず身に付けさせたい能力です。
幼児期から空間認識能力を意識した声掛けが大事

空間認識能力は意外と普段の子育ての中でも、声掛けの仕方を少し意識することで鍛えることができます。
ポイントは子供に話しかけるときに「空間」を意識した声掛けをすること!
買い物袋に買った商品を詰める場面なら、
どうやって入れたら全部一つの袋にいれれるかな?
料理や粘土遊びの場面なら、
ここを切ったらどういう形になると思う?
お出かけから家に帰ってきた場面なら、
脱いだ靴は玄関の左側にそろえて並べてね。
など、物の大きさや形、方向を具体的に表す言葉を使って問いかけてみてください。
こうすることで、子供が空間について考えるきっかけとなり、普段の生活や遊びの中で空間認識能力を鍛えることができます。
空間認識能力を鍛える外遊び

空間認識能力を鍛える外遊び①鬼ごっこ・木登り・アスレチック
外遊びの中で空間認識能力を鍛えるのに特におすすめなのは鬼ごっこや木登り、アスレチックなどの遊びです。
鬼ごっこでは鬼との距離をはかりながら空いている空間、鬼から見つかりにくい空間を探しながら逃げることで、距離感等の空間認識能力を体感で身に付けることができます。
また、木登りやアスレチックなども、どこにどう足をかけて手を伸ばせば目的の場所に届くかなど、自分の体の大きさや目的までの距離、空間を意識した動きを繰り返すため、空間認識能力を鍛えることができます。
このように、保育の現場でも子供の五感を育てるには外遊びが大事といわれるだけあり、その多くが空間認識能力を伸ばすのにも有効です。
空間認識能力を鍛えるって一体何をしたらいいの?と迷ったら、まずはお子さんと公園へでかけてみてはいかがでしょうか^^
空間認識能力を鍛える外遊び②地図遊び

空間認識能力を鍛えるには、地図を見て現在地から目的地を目指す遊びも楽しくできておすすめです。
地図を実際の建物や道に当てはめて、方向や左右に見えるものを確認しながら地図と実物を同じものとして読めるようになれば大したもの!
例えば住んでいる町の防災マップを利用するのもいいですね。
地図を読む練習になるだけでなく、災害時の避難経路や危険個所を親子で確認しておけるので一石二鳥です♪
また、テーマパークや博物館、なんならショッピングモールでも、この地図を使った遊びはできちゃいます。
そういったところには必ず案内マップの冊子が用意されていますから、それをお子さんに渡して目的地まで案内してもらうのです^^
動物園であれば動物のイラストを頼りに小さなお子さんでもできますね。
空間認識能力を鍛える外遊び③カメラ遊び
カメラで写真を撮る遊びも空間認識能力を鍛えるのにおすすめです。
写真を撮る方向、角度によって物の見え方が変わることが体感として理解できるようになり、物との距離感をつかむ練習にもなります。
我が家は上記をプレゼントとして購入しましたが、使っていないデジカメやスマホなどがあればそれを持たせてあげるのもいいですね。
意外と一眼レフの単焦点レンズもおすすめです。
がっちりと両手でホールドできるのでぶれにくく撮りやすいとの本人談。


空間認識能力を鍛える玩具と室内遊び
室内遊びにおいても空間認識能力を鍛える遊びや玩具はたくさんあります。
普段している遊びの中にも実は空間認識能力を鍛えるメリットが隠されていたんですね。
空間認識能力を鍛えるおもちゃ①折り紙

折り紙は折り図の前後を見ながら形を作って行く遊びですから、空間認識能力を伸ばすにはもってこいの遊びです。
特にパーツを組み合わせて作るユニット折り紙は形や方向を正しく認識して組み立てることが必要なため、とてもおすすめです。
子供に人気の「手裏剣」も2種類のパーツを折り、正しく組み合わせて折る必要があるため、空間認識能力を鍛えるのにぴったり!
ユニット折り紙の本は沢山ありますが、小さなお子さんには難易度の優しいこちらの本がおすすめ↓
難易度アップしたものがこちら↓
ユニット折り紙の他にも一般的な折り紙の本の中から、いくつか子供たちがハマった折り紙の本を載せておきますね!
上記2つは息子と娘それぞれ年中年長でかなり気に入って折っていた本で、ボリュームもあり難易度も様々なものが載っているのでおすすめです。
また、男の子あるあるかもしれませんが、息子は上手に折れるようになってくると、もっとリアルなものを折りたい!と、リアル折り紙系の本に夢中でした。

たくさんあるのですが、参考までに一部ご紹介しておきます。
空間認識能力を鍛えるおもちゃ②ブロック
ブロックは仕上がりを想像しながら立体的に創造していく遊びになりますので、空間認識能力を伸ばすのにもぴったりです。
小さいお子さんならレゴデュプロやニューブロックが扱いやすくておすすめです。
特にニューブロックは上に積み上げるだけでなく、横や斜めなど自由度の高い作品が作れ、小さいお子さんでも簡単に刺したり外したりでき大きな立体物がつくれてとっても魅力的!
我が家は上記のたっぷりバラエティBOXを購入したのですが、これだけあればその都度壊さずとも次の作成ができたり(ピース数が多いので)かなりの大作が作れたりと、重宝しました^^


プログラミングができるものも発売されており、自分で作った作品を動かすことも!
自分が作った作品が動くなんてとても素敵ですよね♪
また、年中さんや年長さんになったらラキューやレゴなど少し小さいパーツのブロックで精巧な作品作りにも挑戦してみましょう。
ラキュー(LaQ)は画像のように基本パーツが7種類あるブロックで、一般的なブロックよりも自由度が高く、立体物を作るのに向いています。

Amazon商品ページより引用

年長作ペンギン
保育園や幼稚園でもレゴと並んで人気のあるブロックです。
ラキューは毎年11月ごろに上記のようなお得なボーナスセットが発売されるのですが、2022年はこのボーナスセットでしか手に入らないクリアパーツの新色が3色入っているとのこと!
(ボーナスセットは数量限定ですので、気になる方はお早めに)
空間認識能力を鍛えるお話に戻すと、LaQやレゴを使ってお子さんの好きなキャラクター(ポケモンなど)を真似て作ってみるのおすすめです。
YouTubeにも作り方動画がたくさん掲載されていますので、お子さんと一緒に探してみてはいかがでしょうか^^
このように、本物を想像してそれに近づけて作る、ということも空間認識能力を伸ばすのに有効ですよ♪
空間認識能力を鍛えるおもちゃ②平面パズル・立体パズル
パズルも形や向き、大きさなどを考える遊びのため、空間認識能力を鍛えるのにおすすめの遊びです。
平面パズルに慣れてきたら、立体パズル系の玩具でも遊んでみましょう!
ラッシュアワー
「ラッシュアワー」は対象年齢が8歳~となっていますが、子供だけでなく大人も熱中すると評判の知育パズルゲームです。
"他の車を移動させ赤い車を混雑しきった駐車場から脱出させる”のがミッション!
お題は難易度の異なるものが40種類用意されており、一度解けた問題でも時間を置いて挑戦するとあれ?解けない!といったことも。
拡張パーツ(お題カード)や対象年齢が5歳~の「ラッシュアワー ジュニア」もあります。
幼児のパズル道場 ビルディング
このパズルはヒントを頼りにビルの並びを推理するパズルゲームです。
下図の問題例では、マスの中に書かれた数字はそこに置かれているビルの階数を示します。
枠外に矢印と共に書かれた数字は、その方向から見たときに見えるビルの数です。
例えば手前に一番高い3階建ビルがある時はビルは1つしか見えませんが、手前から1階建→2階建→3階建のビルが並んでいる場合は3つのビルが見える、というわけです。

このように、実際にブロックを使いながら試行錯誤することで、見る方向によって立体物の見え方が違うことを理解し、平面図から立体物をイメージできるようになります。
立体四目ならべ
四目ならべの立体パズル版をご存じですか?
平面の四目ならべと違い、空間を意識しながらよく考えて積み上げる必要があるため、空間認識能力だけでなく考える力も鍛えることができます。
少し小さいので扱いづらさはありますが、四目ならべは百均でも売られています。

100均商品は下の写真のようにかなりコンパクトサイズのため、小さいお子さんの場合は木製のもの(コマの直径2.5cmほど)のほうが良いかもしれません。

空間認識能力を鍛えるおもちゃ③立体迷路
立体迷路も方向や高さ、位置などを確認しながら遊ぶことができ空間認知能力を鍛えるのにぴったりです。
上記はパープレクサスという玩具で、一番やさしいレベルのルーキーというバージョンです。
道順は1~70まであり、番号の通りにスタートからゴールまで進めていくのですが、かなり集中力が鍛えられる遊びですね!
我が家は3種類持っていて子供達だけでなく大人も熱中するハマり具合ですが、このルーキーがサイズ感も内容も子供にはおすすめです^^
空間認識能力を鍛えるおもちゃ④玉の道(ビー玉転がし)

玉の道と呼ばれるボール転がしの玩具も、自分で経路を組み立てて立体的に遊べるので空間認知能力を鍛えるのにおすすめです。
高さや向きなどを試行錯誤してレールを繋げ、ボール(ビー玉)がスタートからゴールまでスムーズに進むように組み立てて遊びます。
棋士の藤井聡太さんも使っていたキュロボも有名ですよね。
我が家は「小さな大工さん」のものと、ドラえもんのころがスイッチを数種類持っています。
空間認識能力を鍛えるおもちゃ⑤ボードゲーム
ラビリンス
『ラビリンス』は、壁や道の配置を変化させながら不思議な迷宮(ラビリンス)で自分のコマを目的の宝の場所まで導いていくゲームです。
詳しい遊び方やレビューについては下記記事でご紹介していますが、とにかく空間把握能力が鍛えられること間違いなし!しかも楽しい!
我が家は年長と小2(購入時)で遊んだのですが、問題なくプレイできました♪
海や日本をモチーフとしたもの、ムーミンなどのキャラクターが登場するバージョンもありますので、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか^^
ブロックス
ブロックスは簡単に言えば陣地取りゲームのようなものです。
プレイヤーは様々な形をした一色のプレートを持ち、置ける場所がなくなるまでプレートを一つずつ交互に置いていき、手元に残ったプレートのマス目が少ない方が勝ちになります。
ただ、その時プレートを置ける場所には制限があり、条件は次の二つ。
- 自分のプレートと角が接する場所にしか置けない
- 自他のプレートに辺が接する場所には置けない
プレートには様々な形があり、どの空間にならどのパーツが置けるかを考える必要があるため、平面ではありますが空間認識能力を鍛えることができるというわけです。
ブロックスは良く知られる4人対専用のものの他に、2人対戦専用のものもあります。
空間認識能力を鍛えて将来に役立てよう!
今回取り上げた「空間認識能力」は、図形に強くなる等の学習面だけでなく、球技などのスポーツ面や方向感覚の向上、事故(危険)の回避など生活面においてもとても重要な能力です。
この能力を鍛えて身に付けることで、次のようなメリットが得られます。
- 迷子になりにくくなる
- 事故に遭いにくくなる
- 球技等のスポーツが上達する
- 絵がうまく描けるようになる
- 図形に強くなる
「空間認識能力を鍛える」と聞くとなにか難しいことのように感じてしまいますが、空間認識能力は今回ご紹介したように遊びや生活の中で鍛えることのできる能力です。
ぜひ取り入れられそうなものを選んで、今日から実践してみてください。
お子さんであれば意外と早く、「図形」「スポーツ」「お絵描き」と多方面でその効果を実感できるようになるはずです^^
以上、レッツあそまな!でした^^
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